2025年5月17日(土)、吉祥寺のヨドバシ裏エリアに新たな和食の高級店「日本料理 きのとみ」がオープン。「築地玉寿司」跡がオープンした本格日本料理店です。
早速、お昼の御膳をいただいてきたのでレポ!
料理長は老舗旅館や海外で経験を積んだベテラン
店を率いるのは、河口湖の老舗旅館「うぶや」で18年もの間、総料理長を務めたベテラン。さらに、オーストラリアやアメリカでも料理長としての経験を積み、銀座では自身のお店を経営。そして縁あって吉祥寺へ。
「食べるのがとにかく好きなんです」と語る料理長の料理には、“たくさん食べて満足してほしい”という思いが詰まっており、どの料理も心地よい“ちょっと多め”が嬉しい。
店内は和モダンの落ち着いた空間で、木の温もりを感じるテーブル席や、ゆったりとしたカウンター席、そして奥には接待や顔合わせ、お祝いごとにも使える個室も完備。
凛とした空気感が漂いながらも、どこか居心地が良く、気取らない温かみがある。「上質なのに緊張しない」ちょうどいい距離感の空間です。
夜は天ぷらやすき焼き、しゃぶしゃぶを中心とした贅沢なコース料理が提供され、特別な日の食事や大切な方との会食にもぴったりです。
お昼の御献立
お昼もすき焼きから天ぷら、お刺身、豚カツといった豊富なバリエーション。
今回いただいたのは、昼の人気メニュー「すき焼き御膳(3,800円+サービス料5%)」。夜のコースに比べてお手頃ながら、内容はかなり本格的。
目の前で仕上げる旅館スタイルのすき焼き
まずはサラダ。瑞々しい水菜とカイワレが爽やかに香り立ち、酸味をほんのり効かせた和風ドレッシングが絶妙。シャキシャキ感と後味の軽さが、これから始まる“ごちそう時間”への扉を開けます。
お次は丁寧に仕込まれた3種の小鉢。
うすい豆腐にはぷるんとした滑らかさの中にほんのり青豆の風味。いくらがいい食感でアクセントに。小松菜のおひたしは出汁が効いた王道の味。そして、鯛の南蛮漬けは程よい酸味が口の中にきゅっと広がります。
クリームチーズ、カマンベールチーズ、生湯葉の茶碗蒸しは、まさに創作和食の極み。
なめらかな卵地の中に、コクと香りが幾重にも重なるチーズの深み、生湯葉のやさしい口当たりが溶け合い、思わず目を閉じて味わってしまうほど。温かな余韻がじんわりと広がります。ホント美味しいからみんなに食べてほしい。
そしてお待ちかね、目の前で仕上げる旅館スタイルのすき焼きタイム。さらに、あさりの旨味が凝縮された味噌汁、ぴかぴかに炊かれたご飯、そして生卵。
メインの鹿児島産A3ランク牛は、目の前で丁寧に炊き上げられるスタイルにまず感動。しかも120gと、お昼に食べるボリュームではありません。湯気の奥から立ちのぼる香りだけで、もう白ごはんが進みそうなほど。
甘辛の割下がしっかり染みた牛肉は、噛むほどに肉の旨みが溢れ出し、とろけるようにやわらかい。そこへ濃厚な生卵をまとわせれば…
かんぺきっ!!すき焼きという馴染みのある料理が、ここでは特別な体験になる──まさに「旅館の贅沢」をそのまま持ち込んだような一鍋。
鹿児島産A3ランクの牛肉が、薄紅に輝きながら熱せられ、割り下がじゅわりと染み込み、白いご飯が止まらなくなる。
菊菜も香りも立ち、食欲をさらに刺激します。お味が染み込んだえのきだけでもご飯一杯いけます。卵は黄身が濃厚で、すき焼きをまろやかに包み込む名脇役。至福のひとときですわ。
最後にデザートの3点盛り(抹茶アイス、わらび餅、苺)でフィニッシュ。
見た目にも美しく、最後まで余韻が残る満足感でした。
おわりに
吉祥寺で味わえる、上質な“旅館ごはん”。肩肘張らずに、でもしっかりと本物を楽しみたい——を叶えてくれる「日本料理 きのとみ」。
ゆったりと流れる時間の中で、料理長の“食べる人を喜ばせたい”という想いが伝わってくるような一皿一皿。昼も夜も、贅沢な気持ちにさせてくれる一軒です。
ちなみに夜のすき焼きコースは、宮崎産A5ランクを180gもいただけるそうですよ!再訪を確信しました。
店舗概要
店名 | 日本料理 きのとみ |
営業時間 | 11:30~14:00 17:00〜22:00 |
定休日 | 月曜日、第一・第三水曜日 |
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住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-23-1 ブランシュ1F |
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禁煙・喫煙 | 完全禁煙 |