吉祥寺の中道通りから一本細道に入り、静かに佇む「Where is a dog?」。グルテンフリー専門店です。店名からしてユニークですが、こだわりは名前の面白さだけに留まりません。
以前は早稲田で営業しいましたが、2021年に吉祥寺に移転オープン。寒い日が続くので、パングラタンいただいてきました。
“遊び心”と徹底的にシビアな「安全」を貫く“グルテンフリー”へのこだわり
店名の響きから「ドッグフードのお店?」と思いきや、店内には猫の絵がたくさん飾られた不思議空間が広がっていて、その中に犬が1匹が混じっているそう…(筆者は見つけられず)
そんな遊び心溢れる店内を持つのが、小麦など、グルテンが含まれる原材料や、その“コンタミネーション(混入)”まで徹底して排除しているため、セリアック病やアレルギー症状をお持ちの方も安心して食事を楽しめるお店です。
どこかカフェのような落ち着いた雰囲気と、所狭しと壁に飾られた猫のアート作品。額縁の中にさまざまな猫たちが描かれ、温かな照明の下で不思議な癒やし空間を形成しています。
一番の特徴はなんと言っても“グルテンフリー”への徹底したこだわり。アレルギーやセリアック病の方にも配慮した安心安全な食事を提供。しかも有機や特別栽培の野菜、旬のフルーツ、スーパーフードといったこだわり素材を使っているため、化学調味料や保存料に頼らずとも、素材そのものの旨味がしっかり生きているのがポイントだそう。
さらに自宅や旅先でも気軽にグルテンフリーを楽しめるよう、店内およびオンラインショップでオリジナルアイテムや厳選商品も販売しています。
メニュー
メニューはとても豊富で、目移りしてしまうほど。
今回は「パングラタン」と「スープ(この日はコーンスープ)」「ハウスブレンド」をオーダーすることに。
こんがり焼けたチーズ、もっちりライスブレッド
まず運ばれてきたのがコーンスープとハウスブレンド。
コーンスープは、見た目からしてとろ〜りと濃厚で、スプーンを入れるとドロッ。口に運べば「甘っ!」と声が出るほど自然な甘さが広がり、そこに塩気が程よく効いているので、何度でもすくいたくなる。
そしてハウスブレンドは、最高級豆のみを使用しており、まるで麦茶のように優しい味わい。実際に口に含むと、香りがふわ~っと広がるけど、苦味や酸味は抑えめ。さっぱりと喉を通っていくのが印象的。コーンスープの“甘さ”の後に飲むと、その優しい苦味と香りが相乗効果を生んで、まろやかな“コーヒー茶”的な感覚さえ味わえます。
メインのパングラタンは、グラタン皿にこんがり焼けたチーズがたっぷり。
トッピングにはプチトマトやブロッコリーが見え隠れし、チーズの下には野菜やメインのライスブレッドのたくさんの具材が潜んでいる模様。一口すくうと、ホワイトソースのやさしいクリーミーさとチーズの香ばしさが広がり、そこにゴロッと入った具材の旨味が追いかけてくる。ライスブレッドはもっちり、しっとり感が増している印象。ちょっとした弾力と控えめな甘みが、ホワイトソースと相性抜群!!!なにこれ美味しい!!!
チーズは2種類使用し、コクや香りの層が深い。それがオーブンで焼かれてこんがり仕上がっているので、食べ進めるたびにさまざまな味わいが顔を出すのが嬉しいポイント。
味わいに妥協がないことがよく伝わってくる一品でした。
店名の「Where is a dog?」という軽快な響きとは裏腹に、店内は猫のアートがいっぱい。“遊び心”の塊のようなコンセプトですが、食材や調理法については徹底的にシビアな「安全」を貫いているギャップが素晴らしい。化学調味料不使用、有機・特別栽培の野菜やスーパーフードを活かすことで、素材そのものの味や栄養を引き出している姿勢は、アレルギーを持つ方だけでなく健康志向の人にも響くはず。
アレルギーの有無に関わらず、体にやさしくておいしいものを気軽に楽しめる“グルテンフリー専門店”はまだまだ珍しい存在。こうしたお店が吉祥寺にあるのは、地域住民としても嬉しいかぎりですね。
店舗概要
店名 | Where is a dog? |
営業時間 | 12:00~21:00 |
定休日 | 不定休 |
TEL | 0422-27-2812 |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-24-9 |
地図 | |
@where_is_a_dog | |
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禁煙・喫煙 | 完全禁煙 |