アップリンク吉祥寺、“ニューノーマルな邦画たち”若手映画監督の撮り下ろし最新作9作品一挙上映

日本の映画業界を変えるため、新たな表現に挑戦し、「誰にも求められていなくても、自分が撮りたい作品を撮る。それが、新しい映画と出会うきっかけになってほしい」という思いで奮闘する若手作家たちを応援するため、アップリンクが全面的にサポート。作家たちの世界観を大切にし、特集上映「SUM CUP(サムカップ)」をアップリンク吉祥寺にて12月13日(金)から2週間限定で公開されます。

若手映画監督3名による撮り下ろし最新作9作品一挙上映

こうした企画テーマに賛同した俳優陣として集まったのは演技派の若手俳優ほか、主要キャストとしての映画出演に挑戦する武井壮はじめ、東京国際映画祭コンペ部門に正式出品されたことも記憶に新しい『雨の中の慾情』ヒロインの中村映里子、『赦し』で圧倒的な存在感を見せた松浦りょうほか。ここでしか見られない撮り下ろし作品を一挙9作品上映します。

メインビジュアルには日本画風のタッチでポスカ1本でイラストを描き上げる人気イラストレーターカワグチタクヤ氏のイラストを起用。伝統的な和の印象を残しながら新しい日本の良さを伝えてくれる、そんなイメージはまさに「ニューノーマルな邦画たち。」というコピーにぴったり。

須藤しぐま 監督作品『PERCH』他2短編上映

便利屋で働く時田は、ある日を境に悪夢ばかりを見てしまい、不眠症になりつつある。そんな生活の中、依頼者の有馬と出会う。彼女の不思議な空気感を感じながら、いつものように仕事をこなしていると、どこか惹かれる椅子を見つける。不用品として処分を任されている品だが、時田はその椅子をじっくりと観察する…

出演:三村和敬、仁科かりんほか 2024年/日本/53分

PROFILE
1988年大阪府生まれ。都内のスタジオ経て独立後、自主制作映画を精力的に制作するだけでなく
撮影監督/須藤しぐまとして『逆光』『ABYSS アビス』『99%、いつも曇り』も手がける。俳優の前田旺志郎と共にLINEの縦型ドラマ全8話やヒグチアイ「あのコはだぁれ?」のMV監督など活動は多岐に至る。映像制作チーム「cinekorm!」の撮影を担当。伊ボローニャ芸術祭にて招待上映、48時間映画祭で3位受賞。

芝 暢佑 監督作品『失楽園』 他2短編上映

雇われ探偵としてうだつの上がらない日々を過ごす青年は、ある日とある依頼主に、妻の調査を頼まれる。不倫疑惑のある妻の本性を暴く為、妻の尾行を開始するが、あっさりと見失ってしまう。「何か御用ですか」背中から聞こえてきた気品のある声の持ち主は、依頼主の妻だった。何故か調査に協力的な妻に同行する青年は次第に、彼女の魅力に引き込まれていく…

出演:小川未祐、佐々木伶ほか 2024年/日本/88分/モノクロ/スタンダード

PROFILE
1995年高知県生まれ。2021年から映画制作開始。既存の制作形態に属さない、大胆かつ実験的な手法で数多くの自主制作映画を製作。オリジナリティ溢れる美意識と感性を映画という総合芸術に落とし込み唯一無二な作品を手掛ける。現代のヌーヴェルバーグ作家。新作で長篇第九作目を構想中。

哲太郎 監督作品『HYANG-SU』 他2短編上映

窃盗症を患う栞里は、夜間のコンビニで働いている。ある晩。バイト先の店長による痴漢をきっかけに、勤務中のコンビニを後にしてしまう栞里は、夜の街で衝動的に窃盗を繰り返す。丸子橋で落ち着いたはずの栞里だったが、橋の上にいた青年、洸から金品を盗もうと試みるも、失敗に終わってしまう。“偶然の再会”をきっかけに腹痛を装った栞里は、洸宅へと足を踏み入れ金品を盗もうとする栞里だったが、洸の純朴な姿勢に段々と惹かれていくのだが…

出演:松浦りょう、上野凱ほか 2024年/日本・韓国/38分

PROFILE
2001年広島県生まれ。高校生から舞台演出、出演を始め、卒業後はフリーの役者、舞台演出を経験。バイト先の閉店の知らせを聞きつけた役者仲間であった阪本プロデューサーと、その店舗をロケ地にした映画『BLUE BOY LOVER』はヒューマントラストシネマ渋谷にて自主上映、1,000人近くを動員した。その後「cinekorm!」という映画制作チームを結成、全監督、脚本を担当する。自身もスタンフォード事務所所属のモデルとしても活躍、ユニクロUTのCMなどにも出演する。