武蔵野公会堂は、芸術文化や市民活動の発表の場などとして利用されてきましたが、開館から60年が経過し、設備の老朽化などにより、建物の更新時期を迎えています。2020年度より各種調査等が開始され、様々な検討を重ね、いよいよリニューアルに向けた設計フェーズに突入。2027年度にリニューアルオープンを目指します。
また、2024年7月6日(土)には「武蔵野公会堂改修等工事基本設計に関する市民説明会」(詳細は後述)が開催されます。
以下、全70ページにも及ぶ「武蔵野公会堂改修等基本計画」より、簡単にポイントをまとめました。
目指すべき姿(施設コンセプト)
市民の芸術文化活動を支える創造・発信型の施設
武蔵野公会堂は、吉祥寺地域や武蔵野市全体の市民の芸術文化活動を支える重要な文化施設として機能を拡充し、幅広い世代の多様な芸術文化活動や新しい表現の試みを可能にする。
安全で誰もが安心して利用できる施設
ユニバーサルデザインに配慮し、エレベーター設置や各階へのトイレ設置、バリアフリー化などを行い、安全で使いやすく快適な施設を目指す。また、老朽化した設備の改修・更新を行い、安全性を確保する。
まちとのつながりを持ち愛着を持たれる施設
周囲のまちとつながり、まちの活気を生み出す視点を持ち、市民・利用者・来街者に広く親しまれる施設を目指す。周辺地域との連携を強化し、地域全体の魅力向上を図る。
まちにつながる新たな空間の創出と緑化を意識した外構計画
施設の入口付近の閉鎖的な雰囲気を改善し、まちに開かれた空間を創出する。また、敷地内の緑化を進め、利用者や来街者が気軽に立ち寄れる外構計画を推進する。
具体的な改修内容のポイント
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ホール機能:
- 音響・照明設備の更新
- 舞台奥行の拡幅
- 舞台裏の環境改善
- 防音性能の向上
- バリアフリー化
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会議室棟:
- エレベーターの設置
- 各階へのトイレ設置
- 多様な芸術文化活動に対応するための諸室の整備
- 現会議室棟の再利用または一部増築
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共用空間:
- まちに開かれた空間の創出
- 敷地内の緑化
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その他の改善点:
- 老朽化した設備の全面更新(電気・空調・給排水など)
- 安全性確保のための耐震性能の向上
- バリアフリールートの整備
- 市の基準を満たす防災機能の確保
リニューアルオープンまでのスケジュール
- STEP1設計者選定(済)2023年度に設計者を選定。
- STEP2基本設計・実施設計2023年度から2024年度または2025年度にかけて実施。
- STEP3改修工事2025年度および2026年度に改修等工事を実施。
- STEP4リニューアルオープン工事期間中は休館し、工事後の準備期間を経て、2027年度にリニューアルオープンを目指す。
※設計者選定以前のフェーズについては、「武蔵野公会堂改修等基本計画」を参照。
「武蔵野公会堂改修等工事基本設計に関する市民説明会」開催概要
■開催日 2024年7月6日(土曜日)
■開催時間
– 説明会:10:30〜正午 まで
– パネル及び模型の展示(オープンハウス):13:30〜16:30
■対象 どなたでも
■開催場所 武蔵野公会堂第1・2会議室
■内容 武蔵野公会堂改修等基本設計案について
(市担当者及び設計者[小堀哲夫建築設計事務所]による説明)
■定員 なし ※ただし会議室収容人数を超過する場合は制限する場合あり
■申し込み 事前申し込みは不要です。
■詳細 武蔵野市公式ホームページへ