昭和レトロ居酒屋「うな天とんかつ」21時以降に食べる深夜の絶品とんかつ定食

2024年10月、吉祥寺のヨドバシ裏に誕生した夜の隠れ家「うな天とんかつ」。鰻・天ぷらを扱う「うな天」が目と鼻の先に移転し、その後にオープンしたのがこのカラオケ居酒屋。営業時間は21:00~5:00(ラストオーダーは4:00)と、思いっきり夜型スタイル。

ここで深夜のとんかつ食べてきた。

雑居ビル内の昭和なカラオケ居酒屋

雑居ビルの2階にひっそりと居を構える門構えは、昭和の面影を色濃く残すノスタルジックな空気感が漂います。扉を開けた瞬間、令和の世界とは思えない店内。

カウンター8席とテーブル席がいくつか。少しレトロなライトが醸し出す雰囲気は、昔ながらのお寿司屋さんを彷彿とさせます。

とはいえ、そこはさすが「うな天」とんかつの新展開。カラオケができて、ご飯をガッツリ食べられて、お酒も楽しめちゃうというオールインワンな夜の社交場なのです。深夜にふと「お腹すいた…でもファストフードじゃ物足りない」というときの救世主になる予感しかしない。

で、その看板メニューがとにかくガチなとんかつ定食。

メニュー

それ以外のメニューはこちら▼

実はとんかつだけじゃなく、だし巻き玉子、コーンバター、大坂とんぺい焼き、海老マヨ、おにぎりなどを取り揃えているというから“カラオケ居酒屋”としてのポテンシャルも侮れません。カウンターだけでなく、テーブル席もあるから、グループでも一人飲みでも使いやすい。

四元豚のトロリと溶ける深夜のひれかつ

とんかつは、北海道の牧場で育てられた四元豚(黒豚の血統を含む)を使用し、脂の融点が低いから舌の上でトロリと溶けるような食感を楽しめるのが最大の特徴。しかも冷めても固くならずに美味しさをキープするというから驚き。

今回は“ちょっと贅沢したい”気分だったので、迷わずひれかつ定食(1,800円)をオーダー。もちろん、ご飯・サラダ・ポテサラ・味噌汁付きという万全スタイルで登場!

ほどなくして運ばれてきたひれかつ定食。サイズはまちまちですが、キツネ色にカラリと揚がったひれかつは、衣が薄めで軽やかな印象。

さっそくひと切れ頬張ってみると……

うんまぁーー!!!!脂の甘みがじんわり広がり、やわらかくて噛むたびにジュワッと肉汁が溢れ出す。断面からは上質な肉の香りと、ほどよくサシが入った美しいピンク色が覗く。しかも全然しつこくない。これはもう「深夜に食べていいの?」と背徳感すら麻痺する圧倒的美味しさ。

聞けば脂の融点が低いからこその“口溶け感”らしく、冷めても美味しいというのが信じられるほど。

味つけは自家製ソース、わさび醤油、マスタードと、お好みのスタイルで。自家製ソースは濃厚な甘辛さの中にコクがあり、まろやかな酸味が肉の旨味をさらに引き立てる。わさび醤油はサッパリ食べたいときにおすすめ。ツーンとくる刺激が肉の甘さを一段と際立たせ、くどさを感じさせない。

気づけば箸が止まりません。サラダやポテサラ、味噌汁もホッとする優しい味わいで、夜遅い時間に食べてもなぜか心が落ち着くような安心感がありました。むしろ深夜のほうがこの“こってりだけど上質な味”が体に染みるのかもしれません。

深夜のカラオケ利用も

「うな天とんかつ」は、なんといってもカラオケができるのも魅力のひとつ。友人同士でワイワイ盛り上がりたいときはもちろん、一人でしんみりと昭和歌謡を熱唱しながら、贅沢なとんかつを頬張るのもアリ。しかも、カラオケ歌い放題+ドリンク1杯+おつまみ付きで4,000円と、この深夜帯にも関わらず良心的な価格設定です。

昭和レトロな雑居ビルの2階。あえて大きくは主張しない看板の奥に、この深夜の楽園がひっそりと佇んでいます。21時から始まる長い夜。美味しいお酒と、カラオケで盛り上がる歌声、そして旨いとんかつが交わる空間がここにはある。

店舗概要

店名 うな天とんかつ
営業時間 21:00~翌5:00 (L.O. 翌4:00)
定休日 月曜日
TEL 0422-27-2707
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-25-4 吉祥ビル2F
地図
予約 予約サイトへ
Instagram @unaten.tonkatsu_karaoke
禁煙・喫煙 喫煙可