吉祥寺北町の静かな住宅街にひっそりと佇む「龍華」。
駅から吉祥寺通りを北に約12分歩き、四軒寺という交差点を左に曲がると見えてくる一軒家。ご存知の方も多いでしょう。吉祥寺で”町中華の最高峰”と名高い名店です。
地域に愛され35年以上の“THE 町中華”
店名は、ご主人の息子さんの名前と中華の「華」を組み合わせたもの。善福寺から吉祥寺へと店を移し、35年以上、地元の方々に手頃な価格で本格的な中国料理を提供してきました。今でも善福寺時代からのお客さんが足繁く通うそう。
ご自宅でもある店内へ入ると、そこには懐かしい香りと温かい雰囲気が広がり、中華鍋をふるう音が厨房から聞こえてくる。
家庭的な雰囲気で昼も夜も地域の人々で賑わいます。昼時となると、いつも満席状態。テーブルが3つとカウンター席が4つほどでこじんまり。これぞ“THE 町中華”。
メニュー
人気No.1は五目焼きそば(1045円税込)。店内の誰かしらは注文しています。ふんだんに具材が盛り込まれ、食欲をそそる香ばしい香りが立ち上る。
今回筆者が注文したのは、肉の細切りあんかけ炒飯(1100円税込)と餃子(715円税込)。
「ちょうどいい中華」を遥かに超え、クオリティーは高級中華
今年喜寿を迎えるご主人。元気な声で作業をひとつひとつ確認しながら、手際よく、かつ丁寧に作る姿はまさに料理の芸術家。その様子を見ていると、長年の経験と情熱が料理に込められていることが伝わってきます。
そしてお待ちかねの肉の細切りあんかけ炒飯登場!!見るからにボリューム感で満たされ、炒飯を覆うようにたっぷりのお肉とあんがかかっている。
ちょっとこちらのお米の輝きをご覧ください。
・・・美しい。太陽光が浴びてますます輝く。ふんわりと炒められたご飯が、あんに包まれてしっとりとした質感を纏っている。
ではいただきます。
口の中に広がるのは、炒められたご飯の香ばしさと、それを包むあんのまろやかな味わいが混ざり合う絶妙なバランス。そして肉の細切りが散りばめられているのが特徴的。お肉の旨味が炒飯全体に広がり、食欲をそそる香りが口いっぱいに広がる。旨すぎる。。もはや重要文化財に指定したい。
一方の餃子は、見た目通りのボリューム感と、一つ一つが丁寧に作られた形状が印象的。
パリッとした焼き目が付いた皮の中には、ジューシーな具材がぎっしりと詰まっている。一口食べると、肉汁が口の中に広がり、そこに含まれる香味野菜の風味が口の中に広がる。外はカリッと中はジューシー、食べ応えが十分にある。一口を食べた瞬間から、餃子への愛着が芽生えることでしょう!
肉の細切りあんかけ炒飯と餃子、どちらも「龍華」の真髄を味わうことができる逸品。町中華としての「ちょうどいい中華」を遥かに超え、クオリティーは高級中華です。
※定休日は現状、月・火曜日の2日間ですが、ご主人がご高齢により、次第に休みが多くなる可能性があります。また混雑時は入店できない場合もあります。あらかじめご了承ください。
店舗概要
店名 | 龍華 |
営業時間 | 11:30~14:00/17:00〜21:00 |
定休日 | 月・火曜日 ※変更する場合あり |
TEL | 0422-22-5679 |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-4-2 |
地図 | |
X | @kichijojiryuka |
禁煙・喫煙 | 完全禁煙 |