無人古本屋の店主が吉祥寺に「ブックマンション」をオープン!現地レポ

ワクワクが止まりません!!

吉祥寺は東急裏エリアにある老舗洋食店「シャポールージュ」跡地に、個人の小さな本屋をシェアすることができる「ブックマンション」がオープンしました。オープン後の現地レポはこちら

みんなの「やりたい」を集めた新しい本屋さん

2019年7月17日(水)、三鷹にある無人古本屋「BOOK ROAD(@bookroad_mujin」の姉妹店ともいえる「ブックマンション(ビル自体の名称は吉祥寺×4ビル(バツヨンビル))」がオープンしました。

シャポールージュのあとはどんなお店が入るのかな〜?と楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。みんなの“憩いの場”になりそうです!!

今回、BOOK ROADオーナーの中西さんにご案内いただきながら、実際に現地を拝見させてもらいました。

ビルの名前は「吉祥寺×4ビル(バツヨンビル)」。地下1階〜地上3階までの4フロアがあることが名前の由来だそう。

ビルの中でもメインになる地下1階のフロアを使い、個人の小さな本屋をシェアする「ブックマンション」という本屋さんを作ることになります。ブックマンションをオープンするに至ったきっかけや取り組みは、こちらに詳しく書かれているので読んでみてください。

完成イメージ図はこちら。

完成イメージ図

地下1階は実際に本棚が置かれるブックマンション、1階はコーヒースタンド、2階は喫茶、3階はワークショップができるように整備される予定です。

まだ工事中ですが、実際に現地を取材させていただいたので、フロアごとに見ていきましょう!

取材当日は、中西さんのつながりで集まった方々が作業されていました。

地下1階

地下1階は、ブックマンション。ブックマンションとは小さな本屋の集合体。みんなで本を持ち寄り、みんなで運営する本屋です。

昔からある「レンタルボックス」の本屋版とイメージするとわかりやすいですね。地下1階の店内にある棚をみんなでシェアし、本棚を借りた人が本を販売することができます。

工事中の地下1階

棚の数は、約200を予定しているそう。ここで小さな本屋を出店するには、本棚利用権を得る必要があり、クラファンで出資することで権利を得ることができます。

また利用料は月額3,850円(税込)と意外とリーズナブル。飲み会を月一回我慢すれば支払えますよね。

本棚の大きさは、31cm×31cmなので、置き方次第で意外と多く販売することができるかも?

1階

1階は、コーヒースタンドを予定。

取材当日は1階が休憩スペースになってました

ここでも画期的なアイディアが採用されます。コーヒーの決裁をするため、「からくり決済」なるものを準備中だとか。欲しいものを買う時、わくわくしますよね?

支払う瞬間までわくわくしてほしいという中西さんの思いから、コーヒー代金を支払う際に、大きなカラクリが動くというピタゴラスイッチのような装置が設置されます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

2階

そして2階は、喫茶スペース。取材日はちょうど中西さんの呼びかけで集まった方々が、壁を塗っているところでした。

シャポールージュのテイストが残るよう工夫されているそうです。

この日に集まったメンバーは、お互いに初対面。中西さんの元同僚や、Twitterの呼びかけで集まった方も。

みなさん初対面にもかかわらず、僕が行ったときにはすでにワイワイと楽しそうに作業していました。

中西さんは、「ブックマンションは、スモールコミュニティの集合体。個性のあふれる本棚を通して、本棚ごとのファンが増えれば、多くのスモールコミュニティがここに集まると思うんですよ。」と話されていましたが、すでに中西さんを通したスモールコミュニティができあがってる!!

快く撮影に応じていただきました。みなさん素敵な笑顔!!

2階を塗っていたメンバーと中西さん(中腰で眼鏡をかけた方)
中西さんの元同僚の女子3人組

3階

そして3階はイベントやワークショップができるようなスペース。

1階や2階もそうですが、キッチンが設置されるので、グルメなイベントやワークショップも開催できるように整備されます。

3階メンバーも快く写真に応じてくださいました★

まとめ

本から始まるコミュニティ

ブックマンションは、関わる人たちみんなで本を持ち寄って、みんなで本屋を運営するという形を作り上げるのが同店の目指すスタイルです。

「例えば、メソポタミア文明の食事をテーマにしたイベントだと多くはこないけど、コアなファンは必ず来てくれそうじゃないですか。そんな目的意識を持った人、強烈な熱意を持った人に集まってもらって、みんなでこの本屋を運営していくという形を提案したいんです。」と中西さん。

とにかく楽しそうに夢を語ってくれる中西さんが印象的でした。

オープン日は、完成した状態で迎えることはありません。完全に固めない状態でお店をスタートさせ、利用する方々と対話しながら一緒に作り上げていくことになるとのこと。

クラファンでは、本屋として使用するビルの改装工事や什器の準備費用の資金を集めています。応援したいという方は、こちらよりお願いします!

オープンが待ち遠しいですね!!

店名 吉祥寺×4ビル(バツヨンビル)
オープン日 2019年7月17日(水)
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-1
地図