こんにちは!今日も吉祥寺をウロウロしているながのです。
突然ですが皆さん、吉祥寺に美術館があるのをご存じですか…?
300円でここまで充実している美術館はそうそうない!
吉祥寺駅北口から徒歩5分のコピスA館7階にある吉祥寺美術館。アクセス抜群の立地で、気軽にゆっくり絵画鑑賞ができます。
私もよく行きますが、ホントいいんですよ…。現在(2018/8/31)は小貫政之助(おぬき・まさのすけ)の作品を展示。初めて見ましたが、独特の世界観が印象に残りました。昭和を生きた洋画家の作品をご紹介しましょう!
私の印象に残った作品をいくつかピックアップします。(撮影許可をいただいた作品を掲載しています)
モノクロの力強さを感じます
コントラストが独特。入るのか、出るのか…。
裸体の上に般若心経…。斬新です。
戦地で倒れ、埋葬さえかなわなかった同世代の若者達に対する弔いの絵だそうです。火葬の薪を連想させる抽象的で整理がしきれないような表現がすごく心に残ります。。。
今回の企画展をご担当された滋野佳美さんにお話しを伺いました。
滋野さん(滋)「タイトルにある「蟲」はシデムシで動物の死骸を餌とする甲虫です」
ながの(な)「え…?死骸を食べるんですか?」
滋「はい。シデムシは死骸を埋めることもあるそうで、小貫の弔いの気持ちと重ねているようです」
な「そうなのですね…」
絵を描くことが、小貫にとって重要なアウトプットだったのかなぁ…と想像しました。
な「今回の企画展【語りえぬ言葉】なぜこのタイトルになったのでしょうか?」
滋「小貫自身が雄弁ではないというか作品についても多くを語らない方だったんですね。言葉にしがたい故に絵を描く方といいますか…。作品に残された彼の言葉を感じていただけたらと思い、このタイトルをつけました。また、今回彼を調べていく上で、周りの人たちが小貫を語ってくれていることがわかりました。友人に恵まれた方だったと思います」
直木賞作家の黒岩重吾とは親交が深かったそうです。
私は絵を描く人間ではないので、あくまで想像なのですが…。何かを生み出すその活力は人それぞれですが、小貫の場合は、内面に激しいものを持っていたのかな、と感じました。
な「アクセスもいいし、300円という入館料もすごく入りやすい美術館ですね」
滋「はい。親しみやすく魅力的な美術館を目指すのは勿論、ここをキッカケにいろいろなジャンルの美術に興味がわいてくださったらとても嬉しく思います」
すごく充実した企画展でした。
最後にこの美術館で買える、はな子の本をご紹介します。
わぁ。いろんな人たちが撮った、はな子の写真…。モノクロの写真たちが彼女の歴史を、沢山の人たちの思い出を物語っているようですごく温かい気持ちになります。ん?あれ栞かな…?と思ったら!
「実際の写真が挟まっている…!何コレ!?」←実際に声に出た(笑)
裏には同日に撮影された他の写真が!市民に愛されているはな子の素晴らしさを感じずにはいられません…。
これはもうはな子ファンならマストアイテム!歴史的価値ありだと思います。
コピスにお買い物の際は是非A館7階に立ち寄ってみて下さい!
常設展は100円で入れます。吉祥寺にゆかりのある作家の作品を気軽に楽しめる、とてもいい美術館です。
店名 | 武蔵野市立吉祥寺美術館 |
営業時間 | 10:00~19:30 |
定休日 | 毎月最終水曜日 |
TEL | 0422-22-0385 |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル コピス吉祥寺A館7階 |
地図 | |
HP | www.musashino-culture.or.jp |