吉祥寺に新オープン大人の隠れ家鮨屋「鮨ひろうみ」贅を尽くした20品コースを1万円台で堪能

ヨドバシ裏にそっと佇む新しいビルの地下1階、2024年4月にひっそりとオープンしたばかりの本格鮨屋「鮨ひろうみ」。知らないと気づくことは無いであろう、大人の隠れ家が誕生しました。

贅を尽くしたコースを堪能してきたのでレポ!

秘められた鮨店で過ごす優越

店内に足を踏み入れると、白木の温かみ溢れるL字型のカウンターが迎えてくれます。調理場を取り囲むカウンターからは、鮨職人の岡崎広海氏が丹念に鮨を握る様子が間近に見られます。たった10席の小さな空間が居心地よい。

落ち着いた雰囲気の中で、職人の技を間近で堪能するのは、鮨屋での醍醐味でしょう。意外と吉祥寺にはこのような本格鮨屋がないので、貴重な存在。

「鮨ひろうみ」では、豊洲などから仕入れるこだわり抜かれた旬の食材を惜しみなく使い、熟成と丹念な仕込みを施した本格的な鮨を提供してくれます。1ヶ月に一度コース内容を変え、季節の移り変わりとともに旬を味わうことができるのが、この店の特徴です。

これほど秘められた鮨店で過ごす優越は、他では味わえないでしょう。

メニュー

今回選んだディナーのおまかせコース(16,500円税込)は、なんと20品以上の豪華なラインナップで、次々と贅沢な一品が運ばれてきます。

また日本酒のペアリングも5、6種の中から選べ、飲み放題。お酒好きならペアリングもセットでどうぞ。

ではでは、コースの一部をご紹介しましょう!

五感を刺激する前菜

まずガリに注目。自家製ガリだけでなく、ガリ風の新玉ねぎも用意してくれます。シャキシャキとした食感と爽やかな酸味が食欲をそそる。

食事の始まりを告げるのは前菜。春の訪れを感じさせる白和えは、ウド、アスパラ、にんじんといった旬の野菜が、優しい甘みとほのかな苦味を奏でる。

そしてもう一品は、お出汁だけで煮たカブの蟹あんかけ。とろけるようなカブと濃厚な蟹あんが、口の中で奇跡の出会いを果たす。ひと口で春の食材を全身で味わうような、至福のひとときです。

宝石のような輝きを放つ、厳選された魚介たち

続いて登場するお造りは、スマガツオにあたりネギ(生姜とネギ)の香りが漂う逸品。炙ったとろさわらには、お好みでわさびを添えて。脂がとろけ出すような食感と上品な甘みは、まさに海の宝石。

目玉料理は、房総で5、6時間かけて煮込まれたあわびと肝ソース。あわび自体の柔らかさと心地よい食感。そしてなにより濃厚な肝ソースは、至極の味わい。

そして驚くべきはこの後。残った肝ソースに赤酢のシャリを入れ、混ぜていただきます。もう衝撃の美味しさ。この料理だけでも、このコースの価値を見出せる・・・

太刀魚は、都内ではなかなか食べられないほどの大きさ。肉厚な身はとろけるような食感で、香ばしい焼き加減が絶妙。

遊び心と繊細さが光る、握りの芸術作品

本鮪は、宮城県の塩釜で獲れたという新鮮な赤身。脂の甘みと酸味がさすがのバランスで、まさに王者の風格。

その後は昆布締めされたカスゴ鯛、エンガワを添えた北海道産のマツカワガレイ、1週間熟成させた脂が乗ったアジ、生のホッキ貝などが続きます。

ウニの軍艦巻きはたっぷりとウニが乗り、手渡しでいただくことで、その鮮度と繊細な味わいを存分に堪能できる。岡崎氏によると「ウニは皆さんが楽しみにしていらっしゃるので、極上のネタを仕入れてます。」とのこと。

のどぐろの蒸し寿司、筍の茶碗蒸し、天然マグロのちょうどよい脂のりの大トロ、炙った金目鯛など、一つ一つが繊細で豊かなお味。

大トロ

心温まる締めくくり

お椀は、アサリのおすましが供され、優しい味わいが全ての料理の余韻を包み込む。

穴子は身がフワッフワで、上品な甘みを持っています。ふっくらとほどける美味しさにタレが絡む。

甘めに焼かれただし巻き玉子、そしてデザートの生わらび餅とバニラアイスは、さっぱりとした甘さで、食事の余韻を優しく締めくくってくれました。

旬の素材を使った料理のみの利用も可能で、鮨好きだけでなく万人の心を掴む一軒です。丁寧に仕込まれた料理の数々を、白木の温もり溢れる空間でゆったりと味わえば、至福の時間が流れることでしょう。

いやこれほど堪能できて16,500円って…リーズナブルすぎると思う。心から大満足でした。

インスタもチェック→ @sushi_hiroumi

店舗概要

店名 鮨ひろうみ
営業時間 月〜木・祝前・祝後 17:00〜22:30
金土日祝 11:30〜15:00/17:00〜22:30
定休日 不定休
TEL 0422-27-1714
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-26-8 Fabric吉祥寺 B1F-2
地図
予約 予約サイトへ
Instagram @sushi_hiroumi
禁煙・喫煙 完全禁煙