吉祥寺のアットホーム酒場「吞み処カムイ」おばちゃんの絶品手づくり富士宮焼きそばとおばんざい

吉祥寺駅北口から徒歩3分、ヨドバシカメラの裏路地。こぢんまりとした看板が灯る一軒の酒場「吞み処カムイ」。

おばんざいを中心に、富士宮焼きそばや北海道スープカレーなど“家庭の味”を楽しめる隠れ家です。行ってきたのでレポ!

赤い壁が印象的。温もり感じるカウンター酒場

階段を上がり扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのは深みのある赤い壁。木のカウンターに並ぶボトルは温かな照明がほのかに反射してる。

カウンターが中心で、スタッフさんとの距離が近い。肩肘張らずに呑める空気感がたまりません。入店した瞬間に家庭的な店だとわかる。

「カムイ」は北海道出身のマスターが営むお店。マスターやスタッフのママが作る料理はどれも“手づくりのぬくもり”に満ちており、常連さんたちが気さくに話しかけてくれるのも魅力のひとつです。

この日の厨房に立っていたのは、富士宮出身の“(自称)おばちゃんスタッフ”。「今日は焼きそば、特にいい感じに仕上がってるのよ」と笑顔で声をかけてくれました。

メニュー

名物は「富士宮焼きそば」「北海道スープカレー」「山形だし奴」など、地域色豊かな5大名物。

ほかにも「キャベ玉コンビーフ」や「ラム肩ロースステーキ」などの炒め物・焼き物、「いかのなめろう」「しいたけ肉詰め」といったおつまみ系まで幅広く、手作り家庭料理とお酒を気軽に楽しめるラインナップです。

今回は、富士宮焼きそば、しいたけの肉詰め、山形だし奴をオーダー!(もちろんビールもね)

富士宮焼きそば|香ばしさとコシの極み

まずいただいたのは「しいたけの肉詰め」。見た目はシンプルながら、ひと口かじった瞬間に「じゅわっ」と肉汁が溢れ出す。

しいたけの香りがふわっと広がり、その中に肉の旨味がぎゅっと凝縮。甘辛いタレが表面に絡み、噛むたびに旨味が層を成して押し寄せてくる。上にちょこんと乗せられた小ねぎが、香りと後味をすっきりと締める名脇役。
ご飯にも合うけれど、ここはやっぱりお酒で流し込みたい。

そしてもう一品。「山形だし奴」は、シンプルながらも驚くほど上品な味。

冷たい豆腐の上に、刻んだオクラ・きゅうり・みょうが・しそなどがたっぷり。見るからに清々しいビジュアル。箸を入れると、しゃきしゃきとした歯ざわりとともに、香味野菜の香りがふわっと広がる。だしの旨味が舌にじんわり染み渡り、豆腐の甘みと重なっていく。これだけで白飯もいけるよ…

ちなみにお通しの小鉢のひじき煮まで丁寧に作られていて、どの料理にも手抜きがないのが伝わります。

そして〆は・・・じゅわ〜っという音とともに、鉄板の上で麺が踊る。鼻をくすぐるソースの香ばしさに、思わず生唾がこみあげる。

皿に盛られた焼きそばには、削り粉がふわりと舞い、紅しょうがの赤が映える。ひと口頬ばると・・・

うんまっ…!!

これぞ富士宮。太めの麺がぷりぷりっと弾力を持ち、ソースがしっかり絡んで濃厚。肉カスの香ばしさが全体を包み、キャベツのシャキッと感が絶妙なアクセントになっています。

だし粉の旨味が後を引き、噛むたびにソースの深みと香りが広がる。思わずビールをあおりたくなる、最高のバランス。麺、だし粉、肉カスは富士宮から直送してるそう。東京で食べられる富士宮焼きそばの中でも、間違いなく上位に入る完成度です。

まとめ

店名からも分かる通り、マスターは北海道生まれ。定番メニューにはスープカレーやザンギなど北海道の味も。マスターやスタッフさん各出身地の名物料理を取り揃えた珍しい居酒屋。

ただほぼワンオペ営業のため、注文が重なると少し時間がかかることもあります。ゆったりとした気持ちで訪れるのが、このお店の楽しみ方。支払いは現金のみなので、その点だけは要チェック。

インスタもチェック→ @nomidokorokamui

店舗概要

店名 呑み処カムイ
営業時間 17:00〜00:00
定休日 インスタを確認
TEL
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-25-6 辻ビル2F
地図
HP @nomidokorokamui
禁煙・喫煙 完全禁煙