吉祥寺駅北口から徒歩5分。人通りの少ないヨドバシ裏エリアにひっそりと佇む信州甲州の郷土料理のお店「野歩(のっぽ)」。慎ましい看板を見つけても、そこに“特別な食”があるとは、多くの人は気づかずに通り過ぎてしまうでしょう。
2回目のランチ訪問ですが、やっぱり誰にも教えたくないほどのクオリティー!今回は奮発して極上の牛丼をいただいてきました。
野山を歩いて食材を探す
店名にあるとおり、「野山を歩いて食材を探す」がコンセプト。旬の食材を使用した一品料理と信州甲州の郷土料理、地酒やワインが楽しめるお店。八ヶ岳、安曇野直送の野菜とお米を使用し、全国各地の銘酒を60mlより提供しています。
階段を下り、新しいビルの地下に広がるのは、まるで秘密の山小屋のような空間。カウンター6席、テーブル12席という小ぢんまりとした店内。木目と土壁の温もりが静かに包み込み、信州のどこかの旅館に迷い込んだような錯覚すら覚えます。
料理だけでなく、器や内装に至るまで“山の静けさ”を感じさせる丁寧な仕事が光る。食べるというより、味わい、癒される場所。通うたびに新しい“信州の顔”に出会える、そんなお店です。
ランチメニュー
厨房はそれほど大きくないのですが、メニューが豊富なのもポイント。
山梨県産の美桜鶏を使用し柔らかくジューシーに仕上げた長野県のソウルフード「山賊焼き」の定食や、八ヶ岳山麓産のそば粉を使用した風味豊かな「信州そば」、ソースかつ丼定食など、信州甲州の郷土料理を中心としたお料理がいただけます。
今回は奮発して、信州プレミアム牛の炙り牛丼(黒毛和牛100g、2800円税込)をオーダー。
とろける炙り牛肉。そしてお米。
運ばれてきたお膳の主役は、なんといっても艶やかなストライプの器に盛られた牛丼。
その上には、信州が誇る「プレミアム牛」がこれでもかと敷き詰められている。薄くスライスされたお肉は、表面だけ軽く炙られ、中央にはほんのりピンク色の赤身が覗きます。上には青々とした刻みネギ。横には大きめの椀に入った具だくさんの味噌汁、そして野沢菜や山菜の小鉢が並ぶ。
まずは牛肉をひと口。
…これは反則やろ。
口に入れた瞬間、ふわりと香ばしい炙りの香り。舌の熱で一瞬にしてとろけるほど柔らかい。脂がしつこくない。むしろ澄んでいる。うま味と甘みだけをきれいに残して、すっと消えていく。
そして特筆すべきはご飯ね。安曇野から直送された「コシヒカリ」の甘さが際立つ。粒立ちも完璧で、噛めば噛むほどもちもち感が広がり、牛肉の脂と一体化してまさに“奇跡の一体感”。以前来たときも思ったけど、この米だけで丼一杯いけるんですよ。
そして、味噌汁も本気。具材は豆腐・わかめ・ごぼう・こんにゃくと、しっかりと山の恵みを感じる顔ぶれ。しかも出汁の香りがいい!!もはやこれは汁物というより、丁寧に仕込まれた一品料理として成り立っています。
小鉢の副菜たちも手抜きゼロ。シャキッとした野沢菜は、しょっぱさの中にほんのり甘みを感じる仕上がり。主役の牛丼を引き立て、箸が止まりません。
夜に来れば「山賊焼き」や「信州そば」などを肴に一献、というのも粋な過ごし方でしょう。はぁ。ため息が出るほど美味しかった〜。
店舗概要
店名 | 野歩(のっぽ) |
営業時間 | 11:00~14:00、17:00~24:00 ※水木はランチ営業休みで17:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |
TEL | 0422-27-6868 |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-26-8 FABRIC吉祥寺 B1F 3号室 |
地図 | |
@kichijoji_noppo | |
禁煙・喫煙 | 完全禁煙 |