吉祥寺駅って国分寺や三鷹より利用者数が多いのですが、なぜ中央線の「中央特快」や「青梅特快」は停まらないのでしょうか?
「住みたい街」No.1なのに・・・
中央特快が吉祥寺駅に停まらないことを知らずに新宿駅で乗ってしまって、そのまま通りすぎて三鷹駅まで行ってしまったという経験、ありませんでしょうか?筆者は以前、やってしまいました。そのときはまさか吉祥寺に停まらない快速があるとは、夢にも思ってもみませんでした。
中央特快の停車駅を確認
そもそもですが、「中央特快」と「青梅特快」の停車駅を確認しましょう。東京・神田・御茶ノ水・四ツ谷・新宿・中野・三鷹・国分寺・立川・立川から先は終点まで各駅停車となっています。ただし、新宿始発の中央特快は中野通過、青梅特快は立川から青梅線直通になります。吉祥寺駅は一切停まりません。
利用者数が国分寺や三鷹より多い
JR東日本が発表している、「各駅の乗車人員 2014年度 ベスト100」によると、JR東日本エリア内の1日平均の乗車人員では、22位の恵比寿より多い21位の139,580人です。井の頭線に乗り換える人が大井のでしょう。中央特快が停車する国分寺が30位で108,022人、三鷹が44位で92,836人ということで、吉祥寺の方が利用者数は多いんです。立川は15位の160,347人ですが。つまり単純に利用者数を考えての判断ではなさそう。
ニーズと目的から判断
吉祥寺駅に「中央特快」が停まらない理由は、明快なものでした。
JR東日本八王子支社によると、「(吉祥寺駅に中央特快が停まらないのは、)多摩エリアのお客様を都心に速く到着させるためです」という。特別快速は、西側から見ると立川まではすべて停車するものの、そこから東京方面へは国分寺・三鷹・中野と停車していく。三鷹まで「快速」で集めた乗客を、三鷹で特別快速に乗り継がせることで、都心へと速く到着させるようなダイヤになっている。
(中略)「吉祥寺は中央・総武緩行線も利用できるし、都心に近いという理由もあって、停めていません」
(東洋経済オンラインより一部抜粋)
「吉祥寺は快速乗っとりゃすぐに目的地まで着くやろ」ということでした。都内西部に住む方々が、できる限り都心部に出られるよう配慮しているようです。もし吉祥寺に中央特快や青梅特快を停めるとなると、利用客がそれに集中しすぎてしまい、混乱が生じてしまうことになるのでしょう。ただでさえ通勤ラッシュ時は、ギュウギュウで押しつぶされそうなのに、中央特快が停まるようになったら…と考えると、確かに危険が伴いそうですよね。
ただし、「通勤快速」は吉祥寺駅に停まります。これは井の頭線へのアクセスを考慮してのものでしょう。たまにつう通勤快速に乗れると、ラッキーと思いますよね。
まぁ、中央特快はしょうがない、あきらめましょう。