「子育てしやすい」など「なんでも街ランキング」発表!吉祥寺は6つのテーマにランクイン

不動産情報サイト「LIFULL HOME’S」等の住生活情報サービスを提供する株式会社LIFULL(ライフル)は、「生活費が安い街」「子育てしやすい街」「治安がいい街」「災害に強そうな街」など、首都圏7万人、近畿圏3万人を対象にした「なんでも街ランキング」を発表しました。

8テーマ中6つにベスト10入りの吉祥寺

なんでも街ランキング」は、さまざまなテーマに対し、思い浮かぶ街を答えてもらいランキング化したもの。回答は単なるイメージではなく実際に知っている(足を運んだことのある)街の中から思い浮かぶ街を答えてもらったもので、首都圏、近畿圏それぞれのエリアごとに、上位10位まで結果が紹介されています。

調査は首都圏在住の18〜74歳の男女7万人を対象に実施。得た回答を実際の都府県×性×年代の人口構成比に合わせ回収し集計。調査期間は2019年11月29日〜12月3日です。

それでは8つのテーマ別ランキングを見ていきましょう。

生活費が安い街ランキング

「生活費が安い街」は、1位「赤羽」(東京都)、2位「北千住」(東京都)、3位「小岩」(東京都)となりました。都心へのアクセスが良い割に、庶民的な印象が強いエリアがランクインし、経済的にも心理的にも生活面でのハードルが低いイメージのあるエリアが上位に登場しているといえます。

1位の赤羽は「生活費」以外にも「新参者」「昼呑み」「シニア」でそれぞれ最上位に登場することから、「楽しく安心して暮らせる」というイメージが強いエリアであることがわかります。

北千住、小岩、蒲田、十条、巣鴨などについては駅前に大きな商店街があって飲食店や日用品の物販店が多いことから、生活コストが抑えられるイメージに直結していると考えられます。

子育てしやすい街ランキング

「子育てしやすい街」は、1位「流山おおたかの森」(千葉県)、2位「武蔵小杉」(神奈川県)、3位「二子玉川」(東京都)、4位「浦和」(埼玉県)と、一都三県がそれぞれランクインしました。首都圏の近郊〜郊外で、駅の周囲が大規模開発され、生活利便性と居住快適性のバランスが整ったエリアが上位に登場しているといえます。

1位の流山おおたかの森は、駅周辺にマンションと生活利便施設が同時に開発され、医療機関や進学塾、様々な習い事に対応する施設も満遍なく揃っていて子育て世代にとても人気のある新興住宅地に成長しています。同様の傾向にあるエリアとして2位の武蔵小杉以下、豊洲も上位に登場しています。また、二子玉川、浦和、たまプラーザなど、お受験に強いと言われる予備校や塾が数多く集積し教育熱心な家庭が多いとされるエリアもランクインしました。

吉祥寺も9位にランクイン!

シニア世代が住みやすい街ランキング

「シニア世代が住みやすい街」では、1位「巣鴨」、2位「吉祥寺」、3位「赤羽」となりました。吉祥寺、浦和、鎌倉、藤沢、川越などについては、首都圏近郊〜郊外で、駅周辺が整備され住宅地としても生活利便施設が整っている街として印象の強いエリアであることが上位になった要因であるとうかがえます。

赤羽はこの調査でも3位となり、JR線だけで6路線が乗り入れる交通利便性の良さと庶民的で暮らしやすい雰囲気などが高く評価されていると考えられます。

巣鴨は圧倒的ですね。これはイメージが先行しているので、仕方ない結果のような気が。

災害に強そうな街ランキング

近年の自然災害発生により多くの人の関心を集めた「災害に強そうな街」は、1位「東京」(東京都)、2位「新宿」(東京都)、3位「大宮」(埼玉県)と国や自治体の拠点となる施設が周辺に立地する街や、再開発によって新しい建物が駅周辺に立ち並んでいる街が支持を集めました。

加えて、5位「横浜」、6位「浦和」、7位「品川」、8位「渋谷」なども首都圏屈指のビッグターミナルで、駅周辺には大規模オフィスビルが数多く建ち並んでおり、建物自体が強固であるだけでなく、防災体制も整っています。また立川、八王子が上位にランクインされたのは武蔵野台地の上に位置していて地盤が比較的強固なことに加え、立川広域防災基地などの防災関連施設が充実していることに起因するものと考えられます。

治安がいい街ランキング

「治安がいい街」は、1位「東京」(東京都)、2位「浦和」(埼玉県)、3位「田園調布」(東京都)となりました。一人暮らしや子育て世代は、交通や生活面で暮らしやすいかどうかに加えて安全性を重要視するケースも多く、「治安」は物件選びの際に重要なポイントです。

安全性=日常の防犯性について、田園調布、自由が丘、二子玉川、成城学園前、鎌倉など高級住宅地を擁するエリアが上位に登場したのは居住者の属性イメージが反映された結果と考えられます。
1位の東京のほか、品川、銀座などは大商業地で、観光客を含めて人通りも極めて多く、それに応じた警備の手厚さが治安面での安心感につながっているようです。

吉祥寺も暮らしている側からしても、治安が悪いイメージはあまりなく、イメージ通りの結果になっている気がします。

ジョギング好きが多く住んでいそうな街ランキング

今年開催される五輪に向け関心が高まる、「ジョギング好きが多く住んでいそうな街」は、1位「東京」(東京都)、2位「二子玉川」(東京都)、3位「駒沢大学」(東京都)となりました。
1位東京と5位大手町は皇居周辺の数多くのジョガーをイメージした回答と考えられますが、東京駅周辺には住宅はほぼ皆無で、住んで「いそうな」イメージが先行した結果となりました。

2位二子玉川および6位多摩川は多摩川河川敷、3位駒沢大学は駒沢オリンピック公園の存在がジョギングに結びついているようです。他にもお台場海浜公園や代々木公園、みなとみらいエリア、幕張稲毛シーサイドなど人気の高いランニングコースがあり、それらの最寄りの駅が上位に登場していて、2位以下はランニングコースの存在が反映された結果となっています。

吉祥寺は当然ながら井の頭公園のイメージでしょう(笑)

新参者にやさしい街ランキング

「新参者にやさしい街」は、1位「吉祥寺」(東京都)、2位「赤羽」(東京都)、3位「大宮」(埼玉県)と拠点性のある街がランクインしました。1位キターーー!!学生が多くいるイメージはありますよね。

「新参者」というと、進学や就職・転勤などで新しい街に暮らす際に、馴染みがなくても暮らしていけるかどうかが重要なポイントになりますが、上位に登場する吉祥寺や北千住、中野などは、もともと周辺に大学や専門学校が多く、若年層が数多く住んでいて暮らしやすいイメージが強いエリアです。

また、赤羽、大宮、船橋など都心にアクセスが良く駅の周辺に生活利便施設がたくさんあるエリアの駅も上位にランクインしており、近郊エリアで人口の流入が続き駅の乗降客数が順調に増加している駅の名前が並んでいます。

意外と昼飲みが楽しめる街ランキング

「意外と昼飲みが楽しめる街」は、1位「赤羽」(東京都)、2位「上野」(東京都)、3位「新橋」(東京都)と都内近郊で、昼間から営業している居酒屋が多いイメージがあるエリアが上位に登場しました。

赤羽は「センベロの聖地」として雑誌やTVでも度々取り上げられる人気ぶりで、同じく上野はアメ横、新橋はガード下横丁、浅草はホッピー通り、新宿はゴールデン街など観光客も数多く訪れる人気の飲み屋街があります。

ということは、吉祥寺はハモニカ横丁のイメージが強いのでしょう!

まとめ

以上、8つのテーマ中6つにランクイン!令和となった現在も依然人気が高いことがうかがえますが、一方で、8項目中4項目で北千住、赤羽が上位(ベスト10位以内)に登場するなど、近年北千住や赤羽が徐々に人気を伸ばしており、令和の注目エリアになっているようです。

LIFULL HOME’Sによると、その理由は、平成は吉祥寺のほか恵比寿や二子玉川など都心〜城南・城西エリアに人気の街が集中する傾向が強かったのが、近年にかけてスカイツリー効果や庶民的な暮らしやすさが評価されるようになり、その代表的・象徴的な城東・城北エリアの北千住や赤羽の人気が高まったからであると考えらるようです。